この1週間って、世界経済を今後語る上で、間違いなくターニングポイントといわれるに違いない。
たった1週間で、日米ともに20%以上株価が下落したんだから!!
アメリカの自動車業界のトップにずっと君臨していた、天下のGM(ゼネラルモーターズ)ですら、今日1日で30%株価を下げたというんだから、こりゃ~とんでもないことが起こっていますよ、皆さん!!
日本でいえば、トヨタ自動車の株価が大暴落したということですよ。
今年の初め、アメリカに住む妹が帰省した時に質問したことがあります。
その時は、日経平均株価が下落した時で、その理由はアメリカ発のサブプライムローンというのに、アメリカのニューヨークダウ平均は全然落ちていません。”なぜ?”
理由を妹は平然と答えていました。
アメリカの労働者の年金は、401Kか何かわかりませんが、株価に連動しているから、全国民あげて買い支えているから大丈夫だと!?
日本人は、株を買っているのは全国民の10%に満たないのだから、この感覚はちょっとわかりずらかった。
そういう私も、為替は輸入の仕事と関連あるので、自然と日経平均だとかその他市況に興味を持って毎日見ているけど、証券も株も一切やらないもんなー。
おそらく、いまアメリカのサラリーマン、経営者、年金生活者などなど、収入が株価に影響される人たちは「とってもがっかりしている」でしょうね。うちの妹も間違いなくその一人です。
アメリカは、複雑に入り組んだノーベル賞ものの金融商品を大量にばらまき、実体経済の何倍もある金融マネーを作り出し、国民の1%で99%の資産を持つといわれるくらいのお金持ちを作り出した。
お金持ちを生み出している間は、金融マネーの利回りは良く、金持ちケンカせずで、仲良くその好景気を謳歌できたけど、さらに貪欲に、低所得者層まで巻き込んだのがそもそもの失敗でしょう。
リーマンブラザーズの社長は、在任中に360億円収入があったといわれています。実際現金は60億しかもらってないとアメリカの公聴会でのたまわっていましたが、そもそもその感覚が全くずれがあるし、それを許していた社会がおかしい。
金融経済は、ゼロサムゲームといわれ、儲けた人がいれば、必ず損する人がいます。全体ではプラマイゼロなんです。
ひとにぎりの勝者とたくさんの敗者を生んだのは間違いありません。
そのつけが今めぐってきたのだと思います。
勝者になることが、経営の意義なのは間違いないと思います。
しかし、経営者が100人いれば100人違う、大切にしている価値観が、もっともっと重要になってくると思います。
今週を境に、資本主義は終焉を迎え、新たな価値観が必要になる時代になっていくでしょう。
さぁ~、これから数年間は、間違いなく大混乱期ですよ。
“パラダイムシフト”が起こります。